エンタメリサーチ　自主調査レポート　vol.5

世間の約3割はテレビ番組の作り手を気にしていない！？～バラエティー番組のディレクター・プロデューサー編～

今回、パイルアップ株式会社では、2020年3月18日（水）～2020年3月25日（水）の8日間、全国の15歳～69歳のテレビを1日1～2時間程度以上見る人1200名を対象に「テレビ」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。

【研究員の狙い】

私は、いつからか様々なテレビ番組を見る際に誰が制作に関わっているのかを気にして見るようになりました。（仕事柄かもしれませんが・・・）それを気にするようになってから「〇〇さんの作っている番組によく出ているこの芸人さんおもしろい！」「〇〇さんのドラマがやるから見よう！」など楽しみ方にも幅が広がるようになりました。
そこで、テレビ番組の中でも私が特に好きな「ドラマ」と「バラエティー番組」に絞り、今回の調査を行ってみました！今回は、バラエティー番組のディレクター・プロデューサー編をお届けします。

研究員とは…　テレビ、雑誌、ラジオ、音楽、マンガなどエンタメ好きの弊社社員で、「エンタメリサーチ」の担当者です。

Q16　バラエティー番組のプロデューサー、ディレクターで好きだと思う方をすべてお答えください。（複数回答可）

ドラマの脚本化編に続き、こちらの質問でも、好きなプロデューサー・ディレクターはいない（35.3％）が最も多い結果となりました。年齢が高くなるにつれてこの回答が増え、50代・60代は約半数の方がバラエティー番組のプロデューサー、ディレクターは気にしていないようです。
1位となった古立善之さん（29.9％）、次いで2位の加地倫三さん（25.4％）3位の藤井健太郎さん（18.8%）は、それぞれ10代・20代からの支持を多く集め上位となっています。

【研究員コメント「メディア露出と人気度は関係なし？」】

実はこの質問は、私が一番興味のあった質問でもあります！
私は普段の生活の中でかなりの時間をエンタメのコンテンツに費やしているのですが、その中でも費やす時間が多いのがラジオです。TBSラジオの24時台3兄弟とニッポン放送のオールナイトニッポン0を中心に、様々な番組を聴いています。そんな中、2019年度の番組改編でテレビ東京のプロデューサーである佐久間宣行さんのオールナイトニッポン0が始まりました。元々佐久間さんのつくるテレビ番組が好きで周囲の友人などにも公言していた私ですが、まさかラジオ番組をもつなんて思ってもいませんでした。その後番組イベントを開催し、チケットも完売するなどその人気にとても驚きながらも、知人には佐久間さんの存在を知らない人も多く、疑問に思っていました。
実際に調査をしてみると、ラジオを聞いている人が多そうな20～40代男性は佐久間さんを好きという回答がやや多めでしたが、全体では今回選択肢に挙げた人の中で一番回答が少ない結果となりました。
この結果に、嬉しくも悲しくもあります。ラジオやテレビ番組のファンだからこそ佐久間さん自身や佐久間さんがつくる番組の魅力を知っていることを少し誇らしく思う気持ちと、ラジオ番組を持ったり、NHKの番組にゲスト出演したり、雑誌などでもよく取材を受けているような人でも世間では知られていないんだ・・・という気持ちです。

【プロデューサーやディレクター発信の情報でテレビをより楽しめる！？】

最近では、番組のプロデューサー自身がSNSなどで番組を告知することなども増え、番組だけでなくその人自身のファンも多くいるイメージでした。また、告知だけでなく番組制作の裏側なども知ることができて、個人的にはとても嬉しいです。
しかし、こういったプロデューサー自身のファンなどはコアな存在で、当たり前かもしれませんが多くの視聴者は番組そのものをフラットな目線で楽しんでいるのではないか思いました。ただ、プロデューサー自身がSNSで発信する情報でより楽しめるテレビ番組も多いと思うので、好きな番組のプロデューサーやディレクターをぜひ調べてみてほしいです。

＜次回予定＞
6月18日（木）に『局や媒体の垣根を超えた活動について』の調査結果を掲載予定です！

＜公開中の自主調査レポート＞
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